IOC 不正発覚で改革を求められているIWFの状況に関してIOCが懸念を示す声明発表

STATEMENT BY THE IOC REGARDING THE SITUATION OF THE IWF

内容概略

IOCは、国際ウェイトリフティング連盟(IWF)理事会によるUrsula Garza Papandrea会長代行を更迭するという決定、決定に至る方法、IWFが選定した後継者について懸念を表明した。

これまで同会長代行とは良い協力関係を築きIWFが実施していた改革も全面的に支援してきたIOCだが、現時点では状況を完全に見極めるだけの情報を受け取っていないという。今後状況に応じてIOC理事会で議論がなされる予定だが、先週実施されたIOC理事会ではアンチドーピングの独立性を確保しIWFのガバナンスを近代化するためにはIWFが継続的に改革していくことが重要であると強調している。アンチドーピングに関しては、IWFが現在ITAを任命して独立した形でアンチドーピング・プログラムを管理、マクラーレン報告による申し立ても追求していく動きがあることを認識しつつも、ITAとの契約は2020年末で終了するため、その後もIWFのアンチドーピング・システムの独立性を担保しなければならないと強調している。IOCは、IWFのアンチドーピングやガバナンスに関する懸念をIWFとも共有しており、今後状況が改善されなければパリ2024からの除外を警告する意思を表明した。