USADA(アメリカ)ロドチェンコフ法最初の刑事訴追から得た情報により、独立仲裁人がジャマイカの陸上選手に資格停止処分を言い渡し

Information from First Rodchenkov Act Case Leads to Independent Arbitrator Imposing Sanction Against Jamaican Track & Field Athlete

内容概略

USADAは6月9日、アメリカ仲裁協会(AAA)の独立仲裁人がジャマイカ人陸上選手Sabina Allenに裁定を下したと発表した。

2022年6月1日、Allen選手及びUSADAの双方が論証する機会を得た聴聞会のあと、仲裁人は同選手に2つの禁止物質で陽性になったとして4年間の資格停止を言い渡した。

USADA CEOは「ロドチェンコフ法は情報共有を容易にし、世界中の関係諸団体がクリーンスポーツを脅かす陰謀者のネットワークをより効率よく暴く役目を果たす。ロドチェンコフ法初となったEric Lira(※アスリートに薬物を提供したとされる米国理学療法士)の刑事訴追に関して共有された情報により、USADAは今回の違反を真実を暴くことができた。

FBI、米連邦検事事務所等に感謝したい」と述べた。Allen選手は2021年5月29日の競技会時検査でフェンテルミン及びLGD-4033の代謝体で陽性となったが、フェンテルミンは競技会時、LGD-4033は常に禁止されている。仲裁人は同選手の説明が薬物摂取を意図しないものとするには十分でないと判断、暫定的資格停止の課された2021年6月24日から資格停止とし、陽性検体が採取された5月29日からのすべての試合結果を剥奪した。