ロシアのRUSADA代表の解任勧告に関するWADAの声明

WADA statement on the recommendation to dismiss RUSADA’s Director General

内容概略

WADAは、RUSADA監査委員会によるRUSADA創設団体(ロシア・オリンピック委員会及び同パラリンピック委員会)に対するRUSADAのYuriy Ganus代表の解任勧告に強い懸念を表明した。

RUSADA監視委員会のAlexander Ivlev委員長への書簡で懸念を表明し、今回の監査理由に対する説明を求めた。7月21日Ivlev委員長から返信があったが、WADAの質問に対する答えはなかった。WADAは今回の解任勧告について法的手続きの妥当性が疑わしいとし、説明を求めるため再度同委員長に書簡を宛てている。世界規程においては、RUSADAを含む国内アンチドーピング機関が効率的に仕事をするためには国内オリンピック・パラリンピック委員会等から運営に介入されず独立性を保つことが重要な要素となっている。そのためWADAのコンプライアンス審議委員会(CRC)は、RUSADAが権利を取り戻すためにはRUSADAの独立性が確保されなければならないとしている。WADAは引き続きロシア当局からの説明を求め、場合によっては追加措置を講じる可能性についても言及している。