フェアプレイとクリーンスポーツ維持のための新型コロナウィルス禍におけるドーピング検査継続―第一四半期のCHINADAによる検査の概要

Continuous Doping Control in the Time of COVID-19 for Fair Play and Clean Sports—An Overview of CHINADA’s Testing in the 1st Quarter

内容概略

新型コロナの発生以来、CHINADAでは入念なオリンピックへ向けた準備をしながら感染拡大の予防に努めてきた。同時に常に変化する状況を注視し、ドーピング検査においても時宜を得た対応をしながら検査の維持を心掛けている。そのためCNINADAでは、オリンピック準備への現実を見極めながら感染推移の徹底的審査をもとにした「感染予防監視期間中のドーピング検査計画」及び「感染予防監視期間中のドーピング検査ガイドライン」を策定した。さらに、CHINADAではアンチドーピング専門家及び感染症専門家からなるドーピング検運営委員会を設置して、ドーピング検査員とアスリートの感染予防に努めている。第一四半期には難しい状況ながら2,449(うち政府支払い分が1,928)の検査を実行し、検査中のコロナ感染はゼロだった。政府支払い分のうち、1,524は東京2020へ準備をしているアスリートの検査で、第一四半期の80%を占めている。海外での試合及びトレーニングの増加も見られ、CHINADAではそれに応じて検査計画も見直した。海外での検査は499を21カ国のそれぞれのアンチドーピング組織に依頼した。3月31日までに海外で657検査が実行され、2019年比115%となった。一方国内では、17スポーツの代表チームのトレーニング施設に21名の検査員を派遣して409検査を実行している。