WADA常任理事会、革新的な乾燥血液スポット検査方法の技術文書を承認

WADA Executive Committee approves Technical Document for innovative dried blood spot testing method

内容概略

WADAの常任理事会及び理事会はそれぞれ5月20日及び5月21日にオンライン会議を開き、乾燥血液スポット(DBS)検査や混入物質などの分野の科学的及び法的進歩、WADAのガバナンス改革、新型コロナ禍の課題に対するアンチドーピング界の対応などについて話し合われた。

特に、常任理事会は満場一致でDBS検査の核心的な新しいプロセスに関する重要な技術文書(TD)を承認した。WADAは、2019年からIOC、ITA、各国NADO(豪州、中国、日本、スイス、米国)と協力してこの方法の開発を進めてきた。WADAはこれらのNADOの協力に謝意をのべ、TD承認がアンチドーピングにおける将来的なDBSの実施へ向けた重要なステップだと語った。DBS検査方法により、検体採取が簡単になり、採取や輸送の費用が安くなり、尿や血液検査よりもアスリートへの負担が軽くなる。