WADA常任理事会、8つのアンチドーピング機関(ADO)が不適合であるとの提言を承認

WADA Executive Committee endorses recommendations of non-compliance of eight Anti-Doping Organizations

内容概略

WADA常任理事会は、今年3回目となる理事会をイスタンブールで開催した。

11月に開催される理事会に提言するため様々な決定をしたり優先事項の進捗状態について共有した。常任理事会はコンプライアンス査定委員会(CRC)の提言に従い、6つのアンチドーピング機関(デフ国際バスケットボール連盟、ベルギーNADOドイツ語圏コミュニティ、国際ギラスポーツ連盟、モンテネグロNADO、ルーマニアNADO、タイNADO)がそれぞれの法律制度において世界規程2021年版を完全に履行していないとして不適合であるとした。

また、北朝鮮とインドネシアのNADOもそれぞれのアンチドーピング・プログラムにおいて世界規程に準拠していないというCRCの提言を受け入れて不適合とした。

さらに、10のNADO(ベルギーのブリュッセル、フランドル語圏、フランス語圏の各コミュニティ、ギリシャ、イラン、ラトビア、オランダ、ポルトガル、スペイン、ウズベキスタンに対して世界規定の規則に準じていない項目の是正に4ヶ月与えることを承認した。該当国は2022年1月14日までに是正しないと自動的に世界規定に不適合とみなされる。

こうした事態を避けるため、WADAは事前に是正されるよう該当国には強く訴えかけている。常任理事会ではそのほか来年の禁止表の承認、アスリート生体パスポート(ABP)へのアスリートによるリアルタイムのアクセス権の中止、WADA改革の進捗状況の報告などが行われた。