WADA、ブカレストの分析機関に対する分析検査の制限を延長

WADA extends analytical testing restriction imposed on the Bucharest Laboratory

内容概略

WADAは、ブカレストの分析機関に対する分析検査制限(ATR)を延長した。ガスクロマトグラフ・燃料・同位体比質量分析(GC/C/IRMS)分析方法に関して課せられたATRは、当初は2021年5月1日から半年だった。

その目前の2021年4月、ブカレスト分析機関はWADAの定める期限内にGC/C/IRMS分析方法を更新することができないと通知しATRが課せられた。こうしたATRは分析機関がGC/C/IRMSを改善する目的で課せられている。同分析機関は状況を改善するための期間が2021年11月1日まであったが、最近ルーマニア国内の新型コロナによる様々な制限のためGC/C/IRMS方法を改善することが不可能であるとWADAに報告した。WADA分析機関専門家諮問グループは、新型コロナ禍という特別な状況を鑑みATRを6ヶ月延長すべきと提言、WADA常任理事会はこれを承認した。その間、ブカレスト分析機関は通常のアンチドーピング活動を実施することができるが、GC/C/IRMS分析が必要な場合は他の分析機関へと転送しなければならない。ATRは2021日11月1日から半年間となる。