WADAコンプライアンス査定委員会、コンプライアンス監視の次なるステップを議論

WADA Compliance Review Committee discusses next steps of compliance monitoring

内容概略

WADAの独立したコンプライアンス査定委員会(CRC)は2021年2月17日と18日の両日、WADAのコンプライアンス監視プログラムに関する多くの重要な課題についてオンラインで議論した。

特に、新型コロナ感染拡大期間中の世界的なアンチドーピング・プログラムの状況やWADA署名当事者によるコンプライアンス活動を見直し、CRCはWADA是正処置報告書(CAR)を受け取ったあと期日までに是正処置を終了しなかったアンチドーピング機関(ADO)に対するコンプライアンス手順を再開することを決定した。コンプライアンス手順とは、是正しなかったADOに対してさらに3か月の猶予を与えて是正を促すもの。この手順は2020年4月以降、新型コロナの影響で凍結されていた。そのほか、RUSADAのCAS裁定に関する署名当事者の実行状況のモニタリング、数週間後に発表予定のWADAの2020年度コンプライアンス報告書などについても議論がなされた。