WADAの調査により、治療使用特例(TUE)とオリンピックでのメダル獲得傾向の間に明確な因果関係がないことが判明

WADA study reveals no meaningful link between TUEs and the likelihood of winning an Olympic medal

内容概略

WADAが最近公表した調査結果によると、TUEとオリンピックでのメダル獲得傾向の間には明確な因果関係がないことが判明した。調査は2010年から2018年の間の夏季及び冬季五輪5大会を対象とした。TUEとはアスリートが医学的な必要性がある場合に限りアンチドーピング機関により禁止薬物の摂取が特別認められる措置だが、これまで有効なデータがないが故にTUEを受けるアスリートとメダル獲得には因果関係があるのではないかとの憶測をよんでいた。WADAの調査では5大会のメダリストのうちTUE利用アスリートは1%にも満たないことが分かり、因果関係はないと結論付けた。