WADA、USADAが実行したナイキオレゴン・プロジェクトの調査に関する報告書を公表
WADA issues report from review into Nike Oregon Project investigation by the United States Anti-Doping Agency
内容概略
WADAの情報調査(I&I)部門は、USADAが実行したナイキオレゴン・プロジェクト(NOP)の調査に関する報告書を公表した。
WADA I&Iは、米国仲裁協会(AAA)パネルが2019年10月と11月にAlberto Salazar(コーチ)及びJeffrey Brown(医師)がNOP選手1名(「参考人A」)に対してL-カルニチンを制限以上に投与したりテストステロンを不正に入手したなどとしてアンチドーピング規則違反と結論付けたのち、2019年11月から調査を開始していた。同件に関し、CASは2021年9月にAAAが下した4年間の資格停止処分を支持する判決を下している。WADA I&IはUSADAによる徹底的な調査に満足しているとし、調査に協力した参考人Aに関してはWADA法務部門がUSADAと協力して世界規程に準拠する形で手順を進めている。