WADA RUSADAによるROCフィギュアスケーターの「過誤または過失がない」」との結論に対するWADAの声明

WADA statement on Russian Anti-Doping Agency finding of ‘no fault or negligence’ in case of ROC figure skater

内容概略

WADAは、RUSADAより懲戒裁判所がROCのフィギュアスケーターKamila Valievaに対して下した裁定について通知を受けた。

同裁判所によると、同選手はアンチドーピング規則違反を犯したものの「過誤または過失がない」と判断し、結果として同選手に対して検体が採取された2021年12月25日の試合結果を剥奪した以外に制裁を課さなかった。WADAはこの決定に至った理由全体を提示するよう要請し、同件に関するこれまでの論拠等と合わせて精査したうえで同裁判所による裁定が世界規程と準拠したものであるかどうかを判断する。

しかしながら、これまでの同件の要素を考慮すると、WADAは「過誤または過失がない」という裁定を懸念しており、必要と判断した場合はCASに控訴する権利を行使することを厭わない。

この裁定は、RUSADAが必要以上に同件の裁定を遅らせていた件についてWADAが2022年11月8日にCASへと直接付託したと発表したことを受けて発表された。

CASへの付託においてWADAは同選手の4年間の資格停止を訴えた。

RUSADAの裁定を徹底的に精査したのちにWADAは次のステップを検討し、同件についてこれ以上不当な遅延がないよう迅速に判断する予定だ。