WADA常任理事会及び理事会、現在も継続するRUSADAの不適正の状況について進捗を報告

WADA Executive Committee and Foundation Board updated on ongoing non-compliant status of Russian Anti-Doping Agency

内容概略

WADA常任理事会及び理事会は、それぞれ11月17日と18日にモントリオールで会合を開いた。

多くの決定事項や報告があったが、特に現在も継続するRUSADAの不適正の状況について進捗を報告した。CASがRUSADAに対して課した2年間の不適正期間が今年の12月17日で明けようとしている今、WADAはRUSADAによる進捗を注視してRUSADAが資格を取り戻すためのすべての条件を満たすかどうかを慎重に判断するとした。すべての条件が満たされたと判断した場合、更なる精査のためコンプライアンス査定委員会(CRC)へと付す。その後、CRCも条件がすべて満たされていると判断した場合、常任理事会に対し提言をする予定。

また、WADA情報調査(I&I)部門によるモスクワ分析機関からのデータ及び検体のチェックは続いており、前回報告があった7月末からさらに28事例が見つかり、これで166事例となった。今後も事例数は増えるとみられている。そのほか常任理事会及び理事会は、ガバナンス改革、常任委員会の構成、アスリートのアンチドーピング・オンブズマン、WADAアスリート委員会など重要事項について報告等した。