WADA 「新時代におけるアンチドーピングの先導」というテーマのもと、五か年戦略計画を公表

WADA publishes its Five-Year Strategic Plan under the theme ‘Leading Anti-Doping in a New Era’

内容概略

WADAは7月2日、2020年から2024年にかけて同機構が「新しい時代におけるアンチドーピングの先導」を目的とした五か年戦略計画を公表した。

この戦略計画は2020年5月15日にWADA常任理事会で承認されている。アスリートや各国アンチドーピング機関を含むアンチドーピングにおけるエコシステムに関わる重要な関係者からのフィードバックによると、これまで20年間でWADAが達成した功績やWADAの成長によってドーピングのないスポーツへ向けた世界的な動きが助長された事実などが認められる一方、今後WADAが改善できる点や焦点を当てるべき分野なども明確にされている。WADAは、戦略的優先事項を以下のとおり定めた。

1. アンチドーピングのすべての側面において積極的に改革を進めて指揮を執る

2. アンチドーピング機関との知識共有を高めてアンチドーピング・プログラムの影響力とリーチを広げる

3. アスリートをアンチドーピング活動の中心に据えアスリートの関与を促し、スポーツにおける健康で持続可能なキャリアの形成をサポートする

4. スポーツ界や政府などアンチドーピング関係者間の協力をさらに促す

5. ドーピングのないスポーツのポジティブな影響とWADAの役割についての人々の関心を高める

6. 事務的な煩雑さを軽減して費用対効果を高くし、関係者へさらなる価値を提供する