WADA 新型コロナ禍でも通常レベルに戻った世界の検査数値を公表

WADA publishes global testing figures showing return to normal levels despite COVID-19

内容概略

WADAは、新型コロナ禍が続いている状況にも関わらずアンチドーピング機関(ADO)が採取した検体の数が通常どおりに戻ったと発表、これを歓迎した。

2021年3月時点で145ADOが採取した数は22,649となり、新型コロナが拡大し始めた2020年3月からの数で最高値となった。競技会外検査に関しては、検体採取のためWADAがWHOと協力して考案した厳しいガイダンスやワクチンの広がりが奏功した。一方、通常40~50%を占める競技会時検査は2020年は多くの競技会が開催されなかったため大幅に減少し、2021年もこの傾向が続いた。東京2020へ向けてはWADAもIOCの委託を受けたITAが大会前検査グループの作業を支援しているほか、大会期間中にオブザーバー・チームを派遣して効果的なアンチドーピング・プログラムを展開できるよう監視する。