WADA 新型コロナが世界のアンチドーピング・プログラムに与える影響に関するADO調査の結果を公表

WADA publishes ADO survey outcomes concerning impact of COVID-19 on anti-doping programs worldwide

内容概略

WADAは、2020年9月2日に世界中のアンチドーピング機関(ADO)に送付した調査の結果を公表した。

世界のアンチドーピング・プログラムに新型コロナが与えた影響の評価を目的としたこの調査は、新型コロナ禍からの教訓、検査再開ガイダンスに関するフィードバック、検体収集・運搬・検体分析過程に新型コロナが与える影響などについて把握するのが狙い。調査は247団体に送付され、およそ半分が回答した(75%:NADO;10%:IF;15%:その他)。調査結果によると、WADAが共有したガイダンスは新型コロナ初期段階において非常に役に立ったことがわかっている。WADAはこうしたフィードバックを生かしてガイダンスを早急に更新すると、検査再開ガイダンスの更新版は早速11月末に WADAのウェブサイトに掲載される予定。そのほか新型コロナ禍におけるコンプライアンスへの柔軟性、オリンピックやパラリンピックなどの主要イベントに参加するアスリートへの検査優先、2021年版世界規定準拠のためのWADAからの持続的サポートなどを要請する声がありWADAは随時対応していく。