WADA ウェイトリフティング問題の調査をとおして検体改ざんを特定する新しい方法を開発

WADA develops new method of identifying sample tampering as part of weightlifting investigation

内容概略

WADAは、ウェイトリフティング競技に対する調査の過程で検査時の尿検体のすり替えを検知する新しい方法を開発した。

WADA情報調査部門(I&I)は、これまで3年以上にわたってIWF及び競技そのものを調査してきたが、このたび中間報告書を発表した。調査に協力してきた警察当局等も同報告書にある調査結果の公表を承認している。そのなかでI&Iは、DNA分析を用いて6か国からの18名のウェイトリフティング選手の尿検体すり替え疑惑がある事例を検知したと発表した。その方法とはアスリートになりすました替え玉が検査時にクリーンな尿を提出していたという。これらの事例は現在IWFから委任を受けて同連盟のアンチドーピング・プログラムと結果管理を担当しているITAへと提出されている。WADAは、内部通告のプラットフォーム「Speak Up!」が奏功し、この難しい調査において多くの内部告発情報を受け取ることができ、調査が進展したことを明かした。また、今後尿すり替えに関する検知方法についてADOや分析機関などと共有し、他の競技にも生かしていくという。