WADA Alex Schwazerの判決に関するWADAの声明

WADA Statement on Alex Schwazer Case

内容概略

WADAは現在、北京五輪で金メダルを獲得しその後2度アンチドーピング規則違反で世界陸連より処分を受けたイタリアの競歩選手Alex Schwazerの判決に関してメディアや関係者から多くの質問を受けている。

従って以下の声明を発表し、WADAが2021年2月18日に発表した立ち位置を再度表明する。2月18日、イタリアのボルツァーノのWalter Pelino判事は世界陸連、ケルンのアンチドーピング分析機関、WADAを告訴した。これは上記3団体との裁判を経た結果ではなく、我々は抗弁する公平な機会も得ていない。判事は、何者かが同選手の尿検体に人工テストステロンを混入し同選手を陥れようとしたと主張する。世界陸連、ケルン分析機関、WADAのいずれもそのようなことをする動機が一切なく、禁止物質が検出された検体の採取及び輸送もルールをきちんと守られた形で実施されていたとCASも確認しており、さらに当該検体は匿名だった。従って、WADAはイタリア判事がWADAその他の団体に抗弁する機会も与えないままこのような深刻な訴えをすることにショックを覚え、こうした主張を断固として拒否する姿勢を再度訴える。