WADA 2021年「プライバシー及び個人情報の保護に関する国際基準」についての「限定的補足協議段階」を開始

WADA launches Limited Supplementary Stakeholder Consultation Phase for the 2021 International Standard for the Protection of Privacy and Personal Information

内容概略

WADAは6月2日、「2021年プライバシー及び個人情報の保護に関する国際基準(ISPPPI)」についての「限定的補足協議段階」を開始した。

WADAは2019年11月26日に2021年WADA規程及び国際基準を公表したが、公表に至るまでには3つの協議段階を経ており、3019年3月4日に終了している。これら文書は2019年11月5~7日までのWADA常任理事会等で承認され、2021年1月1日から施行される。承認に先立ちWADAは2019年11月1日、WADA規程や基準に関する欧州データ保護会議の見解に対するEU作業部会の立ち位置を示した書簡をEU理事会から受け取った。すでに協議段階は過ぎていたものの、ISPPPI作業チームはこの書簡を注意深く見直し、同基準に一定の修正を加え明確化を図ることはアンチドーピング機関にとっても有益であり、かつ2021年のISPPPIの質向上にも役立つと判断した。結果、WADAはISPPPIに関して「限定的補足協議段階」を開始し、関係者に対して該当する条項について2020年7月2日までに意見を寄せるよう呼びかけた。内容は、2020年9月の常任理事会に改めて提出され、承認を受ける予定。