USADA(アメリカ)USADAからの勧告「検査時にアスリートが聞くべき3つの質問」

Advisory: 3 Questions Athletes Should Ask During Every Test

内容概略

(注:記事内における表記の対応はアメリカにおけるUSADAが検査を行う際の対応であり、日本国内において検査が行われる場合には対応が異なる可能性がある)

アンチドーピング検査はすべてのエリート・アスリートのキャリアにとって重要な部分を占めており、その重要性から多くの国際的な規則が「検査及びドーピング調査に関する国際基準(ISTI)」のなかに定められている。こうした基準のもとアスリートには様々な権利が与えられており、アスリートが権利を行使できるようUSADAでは次の3つの質問を検査時に尋ねるよう呼びかけている。

  1. 検査をするドーピング検査員に対して身分証明書の提示(USADA検査員であればバッジの提示、USADAポロの着用、USADAウェブサイトに写真の掲載あり)

  2. 検査を依頼した機関の明示(どの検査も、検査を依頼した機関、検体を収集する機関、検査結果の受領及び処理を管理する機関と、多くて3機関の関与の可能性あり)

  3. 結果の報告時期と報告方法の明示(世界規程では陰性の場合に結果の提示義務はないが、USADAが結果を管理する機関であればアスリートに陽性・陰性ともに連絡をしている)

USADA検査員は検査時に必ずアスリートにコメントや懸念があるか尋ね、かつ検査後はアスリート評価用紙にアクセスできるリンクを含んだEメールを送信している。