UKAD(イギリス)未成年のサッカー選手、9ヵ月の出場停止処分(ペプチドホルモン、成長因子、関連物質および模倣物質)

Young footballer banned for nine months

内容概略

16歳のサッカー選手が禁止物質を所有していたとして、アンチドーピング規則違反で9ヵ月の出場停止処分となった。

同選手は、15歳のときにペンタイプのソマトロピンを所持していた。ソマトロピンは成長ホルモンで、WADAの2019年禁止表では常に禁止されている。2020年8月、サッカー協会(FA)は、同選手を2019年/2020年アンチドーピング規則下において違反とした。これに伴い、FAが招集した独立した規則委員会は2021年1月12日に9ヵ月の出場停止処分を言い渡した。同選手がFAにより暫定的に出場停止としていた期間を鑑み、規制委員会は出場停止処分開始を2020年8月7日からとし、停止期間は2021年5月7日に終了する。UKADは、スポーツをクリーンに保つためには選手、家族、チームのすべてが役割を果たす必要があるとし、今回の事例が年齢に関係なくアンチドーピング規則は適用されることを示していると警鐘を鳴らした。若いアスリートを指導する立場にある人に対しては、選手がクリーンな環境でプレーできるための環境づくりへの積極的なアプローチをとるよう訴えた。