UKAD(イギリス)UKAD会長からアスリートに対し、娯楽目的の薬物摂取に注意喚起をする言葉

UKAD Chairman, Trevor Pearce, urges athletes using recreational drugs to consider the risks

内容概略

2021年1月1日より発効した新しい世界規程のもと、娯楽目的の薬物で陽性反応が出た場合に一定の条件下で出場停止処分期間が軽減されている。

UKADなどのアンチドーピング機関がこのような娯楽目的の薬物をどう扱うかという点は長らく議論されてきた。現行3か月の出場停止に軽減となったが、それにはこのような濫用物質が競技会外で摂取され競技のパフォーマンスと関係ないと立証する必要がある。立証できない場合は最長4年間の出場停止処分となる可能性があり、アスリートそれぞれが薬物を摂取する前に、汚染物質がはいっていないのか、刑法上の罪を犯してもいいのか、3か月に軽減されたとはいえ自分のキャリア及び評判やスポンサーシップ契約などに傷をつけていいのかなどを熟考してもらいたい。過去3年間、公表されたアンチドーピング規則違反のうち29%は濫用物質となっている。我々としては余暇の薬物使用を取り締まるのではなく、クリーンスポーツを守るために競技のパフォーマンスにおいて不正を働こうとする選手を特定するのに注力したい。出場停止処分が軽減されたからといって安易にこうした薬物に手を出さず、それがどう広く影響するかも考えてほしい。自身の健康を守るためにも再考を促したい。