UKAD(イギリス) ロシアのCAS上訴及び裁定を受けたUKADの声明

UKAD Statement following Russia CAS Appeal and Ruling

内容概略

UKADのNicole Sapstead CEOは、「WADAがロシアに課した歴史的な処分をCASが支持した決定は歓迎するものの、CASによりそれが2年間に軽減されたことには失望している。CASの決定による全体的な影響を見ることが重要だが、ロシアはロシアの国旗のもとチームとして東京2020、北京2022、FIFAワールドカップに出場することができない。

今回の事例は国家的謀略であり、スポーツの価値を蝕み、クリーンなアスリートからメダルの望みや祝いの機会を奪い、アスリートの暮らしや将来的なキャリアに影響を与えた。CASの決定はWADAが世界規模のアンチドーピング規則をスポーツ全体に実行できる能力を示した。ロシアへの制裁はアスリート個人や連盟ではなく国家全体に適用された初めての例であり、スポーツ史上最も厳しい制裁である。しかしながら、これ以上深刻な規則違反は想像しがたく、WADAが4年間を求めたのは至極正当であるため、制裁期間が軽減されたことは理解できない。UKADは来週発表される決定の詳細の公表を待ち、ロシア選手がロシアの色及び「ロシア」と記されたユニフォームを着ることができる点などがっかりする内容が決定された経緯を把握したいと思う」と語った。