ITA 東京2020及びそれ以降へ向けて大規模な検体長期保管及び再分析プログラムを公表

THE ITA ROLLS OUT LARGE SCALE SAMPLE LONG-TERM STORAGE & RE-ANALYSIS PROGRAM FOR TOKYO 2020 AND BEYOND

内容概略

IOCの委任を受けWADAの全面的な支援を受けているITAは、世界規模での検体の長期保管及び再分析プログラムを公表した。

これまで再分析プロジェクトにより多くのアンチドーピング規則違反を検出できた功績を受けて実施される。東京2020及びそれ以降の大会において採取される検体は将来的な分析のために専用施設で保管され、ITAのパートナーであればこの施設に保管される検体にアクセスすることができ、それぞれのアンチドーピング・プログラムの強化のために再分析サービスを受けることができる。現在の世界規程において検体は最初の分析から10年まで保管が可能で、10年後にさらに分析されて違反が判明した際には初期と同様の法的処置を課すことができる。これにより、もし科学的な発見や技術革新によりこれまで検出できなかった物質を将来的に再分析し、検出することが可能となる。IOC会長はこうしたプログラムによりドーピングへの抑止力が期待できると述べ、IFやNADOに対して大会前に採取される検体についても必要な措置をとり、またIOCが財政支援するこの長期保管プログラムを最大限に活用するよう求めた。