ITA、カザフスタンのレスリング選手Askhat Dilmukhamedovに対するアンチドーピング規則違反を主張(蛋白同化男性化ステロイド薬(AAS))

The ITA asserts an apparent anti-doping rule violation against Kazakstan wrestler Askhat Dilmukhamedov

内容概略

IWFの委託を受けてそのアンチドーピング・プログラムを実行しているITAは、カザフスタン人レスリング選手Askhat Dilmukhamedovによるアンチドーピング規則違反の可能性を主張した。

2021年6月17日の競技会時検査で禁止物質のメタステロンとオキシメトロンが検出されたため。同選手は通知を受けて裁定が下るまで仮処分となっているが、B検体の分析を要請する権利を有している。本件に関してはIOC及び国際レスリング連盟(UWW)の委任を受けたITAが全プロセスを担当する。

この検査は拡大されたIOCの検査権限のもと実施され、大会2か月前の大会前検査を可能にする。この拡大された検査権限が適用されたのはオリンピック大会史上初めてで、これによりITAが全体的に実施するアンチドーピング・プログラムと並行してリスクの高いアスリートに対しターゲットを絞ったドーピング検査をITAが直接実施できる。ターゲットを絞ったドーピング検査でアンチドーピング違反の疑いが出たのは今回が初めて。