CAS CASの仲裁人、USトライアスロン選手Andrew Starykowiczの治療使用特例(TUE)決定に関する上訴を棄却

CAS Arbitrator Denies U.S. Triathlon Athlete Andrew Starykowicz’s Appeal Against Therapeutic Use Exemption Decision

内容概略

USADAは2020年11月25日、USADAのTUE委員会の決定を不服として上訴していたUSトライアスロンのAndrew Starykowicz選手の訴えをCASの独立した仲裁人が棄却したことを発表した。

同選手は、2019年19月15日にベータ2作用薬であるビランテロールのTUE申請をUSADAに提出した。その後TUE申請の結果が出る前の11月2日にフロリダでの大会に出場、競技会時の尿検査で陽性反応が出た。WADAのTUEに関する国際基準に基づいて申請を精査したUSADAのTUE委員会の3名の専門家たちは満場一致でTUE付与の基準に満たないとし、この申し込みを却下していた。その後USADAは同選手の要請を受けて第4番目の専門家を起用し見直しを行い、再度却下という結論に至っていた。同選手はCASに上訴、2020年6月24日に聴聞会が開かれていた。しかしながら、提出された証拠に基づきCASはUSADAの決定を支持、同選手は制裁を受けることとなった。